『前衛の女王』とよばれた草間彌生の作品は、日本人アーティストとしては異例ともいえる安定した投資対象である。過去数十年にわたり、彼女の作品は市場で取引される度に価格が上昇しており、特にシルクスクリーンから大規模なインスタレーション作品まで高額で取引されることが多い。このため、草間彌生のアートは単なる芸術的価値を超えて、投資対象としての魅力を持つようになった。

今や草間彌生の作品を手に入れることは、単に芸術を楽しむだけでなく、資産価値を保ち、さらには増加させる可能性をも秘めている。ただ最近目にする国内オークションでも草間作品をよくみるようになった。一体どの作品が力を持っているのか。そこを掘り下げてみようと思う。